便秘外来

便秘とは

便秘とは 排便は、毎日なくてはならないものと思っている方が多いのですが、無理に頑張ると逆効果のことがあります。
たとえば、便意がないのに習慣的に決まった時間にトイレへ入って、いつまでもいきみ続けるといいき、肛門を痛めてしまいます。理想的な排便は、便意があった時にトイレへ行き、軽くいきんで楽に便が出て、後はスッキリというものです。

毎日便通があっても、かなり頑張っていきまないとならず、硬い便が少しだけ出て、残便感の残る場合は便秘です。逆に、ちょっと極端ですが4日に1回でも、1週間でも、出す時に楽に便が出てスッキリするのであれば、便秘ではありません。

便意を我慢することを繰り返していると、次第に便意を感じにくくなり、これが便秘の原因になっているケースもよくあります。

また、便秘で悩んでいる方で、刺激性の下剤を毎日使い続け、次第に効果が薄くなってきて増量を繰り返し、そのうち何を使っても出なくなってしまうこともよくあります。全身の健康状態やお肌などにもさまざまな悪影響が出てきますので、こじらせる前にご相談ください。

このような方は一度ご相談ください

  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 長年の便秘で何をしても効果がない
  • お腹が張る
  • 市販の便秘薬に頼らないと出ない
  • 排便をしてもスッキリしない
  • 下半身がむくむ
  • 血便や黒い便が出ることがある
  • 便秘による肌あれ、吹き出物が治らない

便秘の原因

便秘の原因

便秘にはいくつもの原因があります。食物繊維の不足や運動不足は便秘の原因としてよく知られています。ただし運動不足に関してはその理由をご存じない方が多いようです。運動不足は、筋力の低下をもたらすため便秘に大きな影響を与えます。排便の際には腹筋を使いますし、腹筋による腹圧の上昇が大腸を刺激し、蠕動運動を促進するという役割も担っています。

水分の不足も便秘につながりやすくなっています。特に、ダイエットやむくみ予防で無意識に摂取する水分量が減ってしまい、それに伴って便の水分も少なくなって便秘になります。一度、水分不足から便秘になると、身体は体内に残った便からさらに水分を吸収してしまうので、ますます排出しにくくなり、便秘が悪化するという悪循環に陥りやすいので注意が必要です。

また、ストレスも便秘の原因のひとつです。ストレスによる症状は胃腸に現れやすく、大腸の蠕動運動を鈍らせたり、逆に過度にすることで収縮が強くなり痙攣を引き起こす可能性があります。ストレスによる便秘の場合には、自律神経の働きを正常に戻す必要があるため、生活全体の見直しが重要になってきます。

その他、便秘が重大の病気の症状として現れることもあります。大腸がん・腹膜炎・腸閉塞など胃腸の病気だけでなく、子宮筋腫・糖尿病・甲状腺機能低下症なども便秘になりやすくなる病気です。

また、他の病気で服用している薬に便秘をもたらす副作用がある場合もあります。咳止め薬・不整脈用剤・血圧降下剤・カルシウム拮抗剤・抗生物質製剤といった多くの方が服用している薬で出る場合もあります。抗がん剤・抗うつ薬・向精神薬・抗てんかん剤・鎮痙剤も便秘リスクが高い薬です。

便秘を放置してしまうと

便秘になると大腸内の腐敗菌が増加してしまいます。これにより、肌荒れ、吹き出物、強い口臭、臭いおなら、食欲低下、不眠、肥満、高脂血症などが起こる可能性があります。最近は、腸内フローラに注目が集まっており、腸内の善玉菌が増えることが健康に大きく役立つことがわかってきています。便秘は腸内フローラの状態を悪化させる原因でもあります。

便秘の方に多いのは、1~2週間排便が無く、お腹が張って苦しくなってきたのを市販の下剤で無理矢理解消するというパターンです。薬を飲むと癖になって止められず、薬が効かなくなって量が増えるのではという心配からこうしたことを繰り返していることがとても多いのですが、これは残念ながらその場しのぎであり、便秘の改善には何の役にも立っていないのです。

便秘にならないために生活習慣を改善しましょう

適度な運動

適度な運動 できるだけ歩く、腹筋を鍛えるなど、日ごろからこまめに身体を動かしましょう1日30分以上のウォーキングが効果的だとされています。歩くことは自律神経のバランスを整え、腸管の動きを適度に調整してくれる効果もあります。

食生活の改善

食生活の改善 毎日十分な水分と食物繊維を摂ることが重要です。便秘でもう入らないと食べない方がいらっしゃいますが、食べないと胃腸への刺激がなくなり、逆に便秘を悪化させることもあります。一般的に言われている、「朝起きぬけに冷たい水を飲む」のも、腸を刺激しますから効果が望めます。乳酸菌やオリゴ糖など、腸内に善玉菌を増やしてくれる食物も積極的に摂取しましょう。

規則的な生活

規則的な生活 毎日、朝食後に規則的な排便習慣をつけましょう。ただし、息み過ぎは厳禁です。朝食を摂ったことが胃と腸への刺激となり、身体は自然に排便しやすい状態となっています。便意を感じなくても、時間に余裕をもってトイレに行くことを習慣にしていると、そのうち排便のリズムが戻ってきます。

便意を我慢しない

便意を我慢しない 便意があったら、すぐにトイレに行きましょう。我慢は、便を出にくくする大きな原因のひとつです。

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